大航海時代21-アルブケルケがマラッカ占領

1509年、アルブケルケはアルメイダからインド総督を引き継いだ。アルブケルケは紅海の入り口ソコトラ島、ペルシャ湾の要地であるホルムスを占領し、支配を固めていく。。1510年2月、アルメイダは重要な貿易拠点ゴアを占領し、元太守との度々の戦闘はありながら、ここに要塞をつくった。この街はやがて「黄金のゴア」と呼ばれる繁栄を築くことになる。

ゴアはインド半島中部に位置し、いくつかの川が注ぐ河口であり、天然の良港で島となっている。ここにはイスラムの王国があり、アルブケルケは最初奇襲で奪取したが、奪還された。そして増援を待って再奪取したが、このとき街のイスラム教徒老若男女を寺院もろとも焼き殺した。

翌11年、アルブケルケは、アジア貿易の中心マラッカに向かう。マラッカにはすでにポルトガル商館があったが、反対するイスラム商人に襲われ、人質をとられていた。アルブケルケは、その人質召還と賠償金の支払いを命じたが従わぬため、アルブケルケは上陸して占領、市内を略奪した。

ポルトガルに逆らっていたカリカット王も、アルブケルケの武力を見て、和睦を行った。ここにポルトガルは、アジア貿易の拠点を制圧し、マラッカ占領で、中国から東アジアへの道を切り開くことになったのである。

下はマラッカ攻撃の58歳アルブケルケ

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。