インディオの使徒1-新総督のインディオ狩り

後にアメリカ先住民保護者となるラス・カサスは、最初はコロンブスの船で来た入植者。入植者達は、スペインから持ってきた食糧を担いで金鉱に行き、そこら辺を手当たり次第に掘り返したらしい。しかし金が見つかるはずもなく、すぐ食糧は尽き、一週間もすれば戻ってきた。

そこへ熱病が襲い、彼らの2500人のうち、1000人は死に、500人は病気になった、とラス・カサスは記している。ラス・カサスは内陸に行き、金鉱で仕事をしたようであるがはっきりしない。

その頃、島内東部でスペイン人が、先住民酋長に犬をけしかけて殺してしまうという事件が起こった。先住民達は反乱を起こして、その者達を殺した。新総督ニコラス・デ・オバンドは軍をさしむけ、先住民達を虐殺した。逃げた者も山狩りを行って殺されるか奴隷にされた。ラス・カサスにも奴隷が分配されたようである。

先住民達は、この事件の後スペイン人に服従を誓った。しかしオバンドは、西部のハラグアー地方にも向かった。その地方の酋長達はオバンドを歓迎したが、彼は酋長達を一か所に集めて、その家を焼いて殺害、集まった者達も殺され、生き残りは奴隷にされた。

下はオバンドのインディオ狩り

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。