キューバに向かったコロンブスは、ジャマイカ島などカリブ海の島々を発見、ところがキューバ探索は沿岸を50マイルほど進んだだけでやめてしまい、皆にここは中国の端であると宣誓させ、それを書面にしてしまった。コロンブスが欲しいのはそれよりも黄金と真珠だった。なおも探索したが嵐に見舞われ、病気になり、ハイチのイザベラに戻っても彼は寝込んでいた。
その間、イザベラはますます悪化していた。もう一人の弟のバルトロメオがヨーロッパからやってきて、救援物資は届いたが、住民達はここの暮らしにうんざりしていた。先住民の女性を捕まえて、自分のものとしてうさをはらすので、先住民達の反乱が起き、今度はコロンブスも鎮圧の命令を出し、彼らの虐殺と奴隷化が始まった。
生き残った先住民達は、街の造船所などで働かされ、重い税金を払わされた。彼らは脱走して山にこもるので山狩りが行われ、さらにスペイン人がもちこんだ疫病にかかり、2年間で、3分の1が死んでしまった。入植者も船を奪って帰るものが出て、本国に悪い噂をもちこんだ。
1495年10月、スペインから査察士が到着、そこからはまるでコロンブスは無視された。弟のバルトロメオは、先住民から金のとれる所を聞きだし、そこに遠征してサント・ドミンゴの町をつくり、彼は先住民ともうまくやって発展する。しかしコロンブスは女王の申し開きのため、スペインに帰国する。
下はサントドミンゴのコロンブス像
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
0コメント