大航海時代9-コロンブス、アメリカ発見

1492年8月3日、コロンブスは3隻の船でスペインのバロス港を出発した。彼の計画では、そのまま行けば黄金の国ジパングか中国につけるはずであった。そして10月12日、船員が「陸が見えるぞー」と言った。彼が上陸したのは、現在のカリブ海のバハマ諸島らしいが、島に上陸するや行ったのは、この島をスペイン両王の名の下に領有する宣言であった。

島の住民は寄ってきたので、ガラス玉や帽子などを与えると、彼らは喜んで、後ほどオウムや綿などを渡してくれた。コロンブスは「貧しい人々で、男も女も皆裸だ」と航海日誌に記している。数日彼らと交流したが目当てのジパングってこんなところだっけ?ということで、近くにあるはずのジパング目指して別の島へ行くことにした。その際、6人の島民を連行してしまった。

乗せた島民が大きな島があるというので、それこそ中国だと考えたコロンブスは、スペイン王から中国の王に当てた親書を持って上陸したが見つからず。彼らは黄金と真珠の国、ジパングや中国をめざして2カ月間ほど放浪した。そして12月16日、エスパニョーラ島と名付けた島で、島民が掌ほどの金箔と金の粒を持っていることを発見した。

その島は現在のハイチだったが、コロンブスはこここそ黄金の島ジパングと考えた。その後ハイチをベースにして探索を続けたが、船が座礁したり、島民ともめたりして、翌年1月4日、コロンブスは帰途についた。乗せた島民はそのまま可哀想に連れ帰った。3月15日、彼らはスペインのバロス港に帰還、バルセロナで国王に大歓迎を受けた。

下は帰国して謁見するコロンブス

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。