英仏で百年戦争やってる間の事態に周辺で大きく時代が変わろうとしていた。しかしこちらはどう転ぶかわからない。フランスでは一応18歳のシャルル7世が王位を継ぐが、彼は第3王子で短足、内股、運動音痴というパットしない男だった、それが2人の兄が亡くなってヴァロア朝代表となった。
しかしイングランドは国土の北半分を持っており、幼王ヘンリー6世の王位を主張、シャルルはパリには入れず領地のブルージュに居り、皆からは「ブルージュ王」としか呼ばれない。ここで出てくるのが王妃の母アンジュー家のヨランド・ダラゴンである。彼女はブルターニュ公の王女を息子にもらいうけ、一応味方にひきいれた。
しかし宮廷には実力者が居た、侍従長ド・ジアックという怪しい男。ヨランドは彼を暗殺し、協力者のラ・トルムレイユを侍従長に据えた。しかしもう一人の大元帥にした協力者リッシュモンと権力闘争をして、イングランド軍の南下もお構いなしという、どうしようもない内紛状態だったのである。
イングランド軍の主戦派は、南下を開始し、1428年事実上の国境であったロワール川の北岸の要衝オルレアンの包囲にかかった。ここを突破されれば、イングランド軍はブリュージュに侵攻される。ところが司令官不在で援軍が来ない。絶対絶命のピンチに救世主が出現するのだ。
下は当時のオルレアンの絵
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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