ベルエポック71-潜水艦、戦闘機、戦車

1870年、ジュール。ヴェルヌが「海底2万マイル」を発表し、海中を自由に潜れる潜水艦で人々を驚かせた。しかしその頃すでに実用的な潜水艦が英仏を中心に開発が進められており、1866年には自走式魚雷も開発されて、78年の露土戦争中にイギリス製の魚雷によってロシアがオスマンの砲艦を撃沈している。

1900年、遂にアメリカでホランドの開発した潜水艦がアメリカで就役した。潜水艦ホランドは7人乗りで魚雷1門と砲1門がついていた。これを皮切りに1910年には各国で潜水艦の開発が進むようになった。そしてドイツではイギリスとの海上戦力差を埋める兵器として開発され、第一次世界大戦のUボートとしてその名を轟かせた。

また戦車も火砲を運搬するホルトトラクターに着想を得て、可動式火砲という考えから第一次世界大戦中に実用化された。飛行機に至っては、1人2人を乗せて飛ぶレベルであり、民需としては気球のほうがはるかに大人数を乗せて飛ぶことができた。しかし戦争で爆弾を積んで落とす方法が出来て開発が飛躍する。

列強各国とも非常事態に備え、相手を早く倒す方法を作ろうとした。ところが相手も同じことで軍拡競争がどんどん拡大する。軍拡競争は相手への恐怖心を呼び、結局未曾有の戦争を起こすこととなった。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。