ベルエポック63-第1回シオニスト会議

1897年、テオドール・ヘルツルのイニシアティブで、スイスのバーゼルで第1回シオニスト会議が行われた、参加者は200人。目標は世界で迫害されているユダヤ人のためにパレスチナに国家をつくることだった。当時のパレスチナはオスマン帝国の支配下にあった。

ヘルツルらは、この国家は国際的承認のもとで建設するとの綱領を採択した。しかしオスマン皇帝がそんなことを認めるわけがない。彼はオスマン皇帝に、オスマン債務の帳消しの代わりに、パレスチナ国家建設を提案した。しかしこの会議に著名な銀行家は欠席しており、彼らは否定的だった。

そこで第二回シオニスト会議で、金を貯めてパレスチナの土地を買い取る「ユダヤ人開発トラスト」がつくられた。やがてロスチャイルドファミリーの一人が興味をもち、その融資のもとで、パレスチナのいくつかの村でユダヤ人入植がはじまったが、たいしたものではなかった。

イギリスのチェンバレン植民地長官はイギリス支配のもとにあったエジプトのシナイ半島にユダヤ人国家をつくるよう提案する。またウガンダやらアルゼンチンやらの提案もあり、ユダヤ人国家計画はゆれ動くが、それでも会議の解散はしなかった。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。