近代アジアの動乱41-正露丸の英雄

1894年7月25日、日清戦争最初の「豊島沖海戦」が起きた。清国は牙山増援のため貨物船3隻を派遣、日本はこれを阻止しようとして艦艇を向かわせた。陸揚げは成功したが、そのあと護衛の巡洋艦が日本海軍の攻撃を受けて1隻逃亡1隻座礁、あとから来た1隻は撃沈されるという日本軍大勝利となった。

7月22日には日本軍は朝鮮王宮に侵入し、大院君を首班とする政府をつくった。そしてこの政府に清国軍を国外に駆逐する命令を書かせた。清軍は牙山を離れ、成歓に布陣した。7月28日の成歓の戦いは、日本が夜襲をかけて清軍は撤退して日本軍が勝利した。が、清軍に決定的勝利するという目的は達せられなかった。

勝利した日本軍は漢城に帰還、漢城を占領した日本は8月26日、大日本大朝鮮両国盟約を締結、朝鮮は日本軍の戦争遂行を支援し、各地の徴発に協力、また朝鮮人もこの戦争に従軍することが可能となった。

ところで成歓の戦いで、白神源次郎という兵隊が死ぬまでラッパを吹き続けていたとして、英雄として称賛された。ところが7年後この名前は同じくラッパ手だった木口小平に書き換えられた。ともかく彼は尋常小学校修身教科書に書かれ、日本人の模範とされ、また正露丸のラッパのマークの元となったようである。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。