「汽笛ー一声新橋をー」1872年10月14日、日本最初の鉄道が新橋ー横浜間に開業した。その目的は新日本の近代化を目に見える形で示すためであり、全国の交通網をつくって中央集権化を行うことであった。その推進者は大隈重信といわれる。しかし西郷隆盛らはまず軍備だと消極的だった。
結局勅令を使って鉄道建設が開始されたが、何と田町から品川までの用地には海軍用地が多く、政府内の軋轢からその用地が使えない。仕方がないので、海上に堤を建設してまで建設を推進した。そのためそこの路線は湾曲して、その後に山手線がつくられた。
後に西南戦争において、京都神戸間の鉄道は、物資輸送に大きな力となったのは皮肉なことである。そしてこの開通に招待されていたのが琉球国の伊江王子である。このとき彼は、外国公使の両ではなく、元藩主達の両に乗せられていた。その2日後、皇居に招かれた彼に天皇は琉球王の尚泰を「琉球藩主とする」と言った。
そしてその二週間後、琉球国が外国と結んだ条約をすべて明治政府が継承するという太政官令が発せられた。つまり琉球国は外交権を無くしたわけである。そして75年には中国への朝貢が禁止され、日本軍が駐屯することになる。琉球国が沖縄県になるのは79年である。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
0コメント