1865年4月5日、南軍のリー将軍は北軍司令官グラントと会見、4月12日に南軍の武装解除が行われた。南部連合大統領ジェファーソン・ディビスは、5月5日南部連合の解散を決定して、5月10日に拘束された。その後2年にわたって彼は拘束されたが、保釈を求める運動が起きて、10万ドルの保釈金で解放された。
アメリカの産業革命のさ中に起きた南北戦争は、特に北部に戦争武器のイノベーションをもたらした。特に銃身内部に旋条を施したライフル銃は、弾丸の飛距離と命中率をあげ、戦争を一変させた。またガトリングガンも開発され、日本の戊辰戦争に使われることになる。
そしてこのために、塹壕を掘って敵を待ち受ける戦法が有効となり、特に南部で至るところ塹壕だらけとなった。そして20世紀に入って第一次世界大戦で、塹壕戦は発達し、今度は塹壕の中の敵を攻撃するために、迫撃砲や手榴弾が開発されることになる。
人的な面で最後に勝敗を分けたのは黒人兵だった。黒人兵は自らの将来を賭けてこの戦争に臨み、捕虜になれば奴隷か殺されるため、死に物狂いで勇戦した。終盤には、黒人兵は北軍の1割を占めていた。実際に戦った第54連隊の勇戦は、映画「グローリー」で描かれる。しかし今に至るも米軍内で黒人差別があることが明らかにされ、アメリカで史上初の黒人国防長官オースティンはその改革にとりくんでいる。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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