48年革命2-選挙権欲しくば金持ちになれ

1847年、ついにギゾーが首相になった。このときにはジャガイモ飢饉の影響はフランスに波及して、ジャガイモの値段は4倍、小麦の価格は2倍になっていた。その前年ギゾーは政治的能力や知性は財産によって決まると述べ、有名は言葉を吐いたそうだ「選挙権が欲しければ金持ちになりたまえ」

47年から議会改革が議会で否決された政府反対派は「改革宴会」を各地で行った。これは集会の自由が規制されたので、宴会とい合法的な名目をとってレストランで集会をしたのである。そこでは労働者も社会主義者も参加して、「国王万歳」と乾杯したあとは、議会改革や選挙権の演説を行った。

いよいよ1848年が来る。「ナシオナル」誌は、2月21日にパリのシャンゼリゼ通りのダンスホールで、国民と衛兵も参加する大掛かりな改革宴会を呼び掛けた。議会は中止を申し渡したが、すでに遅く、労働者や学生が集結して、ダンスホールには収まらず、街頭デモに発展する。

群衆はセーヌ川を越えて議会に向かい、軍とにらみ合った。竜騎兵が攻撃を開始し、民衆は投石を行い、7月革命の伝統からバリケードを築きだした。銃撃で死者2人が出ていずれも女性とわかると民衆の怒りは頂点に達し、ギゾー首相の罷免を求めて議会を包囲した。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。