米英戦争と同時に、アメリカでは大規模なインディアン戦争が起こった。アメリカでは白人による大規模な土地収奪が行われていたが、インディアンは抵抗に立ち上がり、イギリスがこれを支援した。南部に住むクリーク族の強硬派は、白人文明排斥運動を起こし、白人を襲撃してミムズ砦で白人と友好先住民を殺した。
テネシー、ジョージア、ミシシッピの南部諸州は、民兵を投入、ここでテネシー市民軍の指導者となったのが、後に大統領となるアンドリュー・ジャクソンである。1814年のホースシュー・ベンドの戦いで、クリーク族戦闘集団レッド・スティックを打ち破ったが、彼は、女性子供を含めて虐殺を行った。
勝利の後、ジャクソンは、クリーク族の土地93000㎡をアメリカに引き渡す条約を強制した。ジャクソンはこの功績で少将に任命された。続くフロリダを舞台にしたセミノール戦争にも出撃したが、ここでもスペインとインディアンが同盟しているとして、インディアンを大量虐殺した。
モンロー大統領の命令は、紛争の鎮圧だったが、ジャクソンはフロリダを所有するチャンスと見て、どんどん侵攻して東フロリダを制圧する。スペインはジャクソンを叱責するよう求めたが、国務長官ジョン・クインシー・アダムスがかばった。結局アメリカはスペインからフロリダと東テキサスを割譲された。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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