ナポレオン戦争の期間1812年6月から15年2月まで、米英戦争が勃発している。アメリカは旧大陸の戦争に中立だったが、欧州大陸を海上封鎖しているイギリスにとってはアメリカとフランスの貿易を制限するため、海上検閲を行った。両国には、独立戦争をめぐる不信感も渦巻き、交渉は決裂した。
さらに、第4代米大統領ジェームズ・マディソンは、英領カナダに侵攻することで、イギリスにプレッシャーをかけようとした。アメリカは、この侵攻が簡単にできると考え、6月18日に宣戦布告した。ところが米軍も、1万2千人を切っており、大義名分がなく、給料も安い兵隊は集まらなかったのである。
当初はナイアガラ河口まで攻め上ったアメリカ軍だが、ナポレオンが負けると、イギリス海軍はアメリカに注力できるようになり、14年には南部にも攻め込む。14年8月には首都ワシントンにまで侵攻され、政府建物が焼かれた。それ以降国会議事堂が攻撃されたのは、2021年1月6日のみである。
米英戦争は14年12月24日に講和した。この戦争で、経済的にもイギリスからの自立がすすみ、第二の独立戦争とも呼ばれている。またこの戦争中に国歌「星条旗よ永遠なれ」もつくられた。しかしインディアンは、どちらかというとイギリスと同盟したため、この戦争で多数の死者を出した。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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