6月12日、ナポレオンは密かに出撃した、今なら連合軍がまとまらないうちに叩くことができる。目的は南ネーデルランド、ここには英蘭軍11万人と普軍12万人が居る。仏軍は12万人だが、王政によって解雇された古参兵が入って、陣容は強化されている、英軍を追い払えばあとは降参すると思っていた。
15日にシャルルロワから、まず主力をリニーの普軍に向け、これを撃退する。ネイ元帥はカトル・ブラで、蘭軍にあたったが、兵力不足のため、撃破することができない。攻撃に気づいたウェリントンは、自分が視察していたワーテルローまで早めに撤退して陣を敷いた。
連合軍は、峰に陣取って仏軍を待つ。仏軍は、下から攻め上る形になった。6月18日に仏軍が到着したが、前夜の土砂降りの雨で平地は水浸しとなり、戦闘開始が昼前まで遅れた。実はその間リニーの戦いに参加しなかった無傷の普軍が増援に進んでいた。ナポレオンは一軍を当てたが、新元帥の命令があいまいだった。
ナポレオンはネイ元帥の指揮で、連合軍に猛攻をかけたが、ウェリントンの方陣は機動的に動いてもちこたえた。仏軍の攻撃は単調だった。16時になると普軍の増援が到着、仏軍は側面から攻撃を受ける。19時30分遂にナポレオンは皇帝近衛兵を突撃させたが、ウェリントンはまだ伏兵を隠していた。近衛兵が失敗したとき、仏軍は戦意を失い、崩壊した。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
0コメント