米仏連合軍は、ニューヨーク解放のためイギリス軍北部の軍事拠点であるヨークタウンを攻撃することに決めた。ここはイギリスからの補給基地でもあったが、英軍は、南部への戦争拡大で、兵員を流出させていた。しかしここを攻めるには海軍が必要である。フランスの参戦でそれができるようになった。
米仏連合軍は1万7千人、対するヨークタウンの英軍は7千人。しかし英軍艦隊の応援に期待した。頼みの英海軍は8月25日にチェサピーク湾に到着したが、仏艦隊が来ていないのを見て、ニューヨーク艦隊と合流に離れた、まあその間に仏海軍は到着してしまい、9月5日の海戦では多数の軍艦を失った。これは無敵艦隊からの400年で英海軍の最も重要な敗北といわれる。
9月28日にヨークタウン包囲戦が始まった。米仏軍の猛攻に英軍は耐えたが、頼みの支援は、英軍艦を失っていたためなかなか来なかった。英軍は10月16日、食料弾薬を切らしてついに降伏した。支援艦隊が来たのは10月24日だった。
この敗北を受けて、イギリス世論は戦争反対に傾き、82年3月フレデリック・ノース首相が辞任し、下院ではアメリカ休戦法が通過する。仏海軍はしかしセインツの海戦に負けて、領土を増やすことができなかった。和平交渉が始まり、戦後に向かってのかけひきが行われる。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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