1776年ジェームズ・ワットが最初の実用的蒸気機関が製作した。この機械は、ニューコメンの発明した蒸気機関を改良したものである。その後、蒸気圧を回転運動に変える機構を発明することで、蒸気の応用は格段に広がった。19世紀に入ると、蒸気機関はさらに進化してさまざまな分野を革命していく。
ワットは、蒸気機関の性能を表すために「馬力」という単位をつくったが、これは無意識的に、熱と仕事とを同一化することだった。運動エネルギーの概念は見つかっていたが、熱をエネルギーに含めるには、もう少し時間が必要だが、実用が科学に先んじて進んだ。
人類は、大きな動力を得るために、牛馬の力を使っていたが、熱を仕事に変えることがわかり、これまでにない力を得た。しかし熱は自然から取るしかないので、石炭が採掘された。石炭はすでに製鉄業で使われていた。だが、これは地球の歴史によって作られたものだった。
人類は、地球が過去から蓄積されたものを自分のものに作り替えてきたが、熱エネルギーの使用でそのレベルがあがった。電力、原子力にしても、そのエネルギーは熱によっている。人類は過去に太陽から地球に蓄積したエネルギーをどんどん外に放出している。1年の太陽エネルギーを現在人類は9カ月で使い果たしている。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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