1775年4月19日、ついにイギリス軍とアメリカ植民地民兵との衝突が起こった。レキシントン・コンコードの戦いである。英軍はボストン北西のコンコードにある米民兵武器庫の撤収を実施しようとしたが、それを許さない民兵と衝突。英軍700名を撤退させた。民兵は撤退中にも攻撃をかけかなりの被害を与えた。
その後、ボストンの英軍は米民兵に包囲されることとなった。5月10日にはニューヨークの英軍倉庫が奪取され、大量の武器弾薬が米民兵側に入る。何とその日は第二回大陸会議の開催日だった。大陸会議は、植民地防衛のために、13植民地が共同で当たることを決議し、大陸軍を結成した。
大陸軍は、とりあえずマサチューセッツとニューヨークの民兵を公認し、最高司令官をジョージ・ワシントンとした。彼は南部のヴァージニアの出身であり、先立つフレンチインディアン戦争で、司令官として大軍を率いた経験があり、かつ政治家だった。
6月17日、ボストンではバンカーヒルの戦いが起きる。この丘を英軍が占拠するという情報を得て、米軍は先に占拠して土塁をかまえた。激闘の末、米軍側は弾薬が尽きて撤退したが、英軍にかなりの打撃を与え、十分戦えることを示した。この戦いで、大陸軍には志願者が続出する。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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