自治権を取り上げられたマサチューセッツ植民地は、アメリカ植民地全体の「大陸会議」を提唱を決議する。この中心となったのがサミュエル・アダムス、彼はハーバードを出て父親の醸造所を継いだが、事業意欲が乏しく破産、徴税係をやって細々と生きていた。が、政治的に過激で、茶会事件にも関わっている。
1774年9月5日からフィラデルフィアで開催された第一回大陸会議は、ヴァージニアを除く12植民地から55、6名が集まった。法律家が多かったのが特徴である。この中でも意見の違いがあったが、次第に急進派がイニシアティブをとるようになり、決議を採択した。
その決議は、以前の主張と同じように、植民地人といえども本国人と同じ権利を有しているので、代表のない課税は受け入れることができないということであるが、さらに植民地は独自の立法権があるというまで踏み込んだ。そして植民地全体で本国製品の輸入をストップし、その実行のために監視委員会をつくるということだった。
本国製品ボイコットは効果をあげ、本国製品輸入は前年の3%まで落ち込んだ。第一回会議は75年5月10日から第二回会議を開くことも決めたが、第二回会議までに武力衝突が始まってしまったのである。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
0コメント