アメリカ独立5-ボストン茶会事件勃発

1770年不満が高まっていたアメリカ植民地で「ボストン虐殺事件」が発生した。ことは本国兵士の散髪代の支払いだった。抗議する人が増え、石などを投げ始め、とうとう兵士が発砲し、11人が死傷した。裁判は兵士2名が軽い刑になっただけで、軍は市内中心部かた撤退した。

日本の沖縄でもあるような事件だが、植民地の不平等を思い知らされる事件となり、ボストン市は毎年式典を行う。この間にも本国製品ボイコット運動などトラブルが絶えなかったボストンであるが、本国は茶税だけを残して「タウンゼント諸法」の間接税を撤廃した。

ところが、茶税のかかる本国茶葉ではなく、商人はオランダからの輸入に代えた。しかし本国は73年茶法を制定して、アメリカ植民地では、英国東インド会社の茶しか販売できないようにした。さすがにこれには反対運動が起こり、東インド会社の販売員に乱暴を働く騒ぎも起きた。

そして73年12月16日、ボストン港に停泊して荷揚げができなかった東インド会社の商船に50人が乗り込んで、342箱の茶を海に投げ込んだ、有名な「ボストン茶会事件」である。本国は、マサチューセッツ植民地の自治を取り消し、ボストンを軍政下に置いた。対立はどんどんエスカレートしていく。

0コメント

  • 1000 / 1000

キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。