アメリカ独立2-キリスト教大覚醒運動

1734年からアメリカではニューイングランドを中心に「第一次大覚醒」という社会現象が起きた。当時のアメリカは、イギリスだけではなくいろんな国から人がやってきた。彼らをつなぐのはプロテスタントのキリスト教だったが、それにしてもまちまちだった。また次第に享楽的雰囲気が生まれていた。

マサチューセッツ州のノーザンプトンでは、街全体の回心が起こったと、ジョナサン・エドワード牧師が記録している。そして彼は41年、「怒れる神の手の中にある罪びと」という歴史的な説教を行い、人々の回心を促した。罪の意識によって会衆は泣き叫び、痙攣し、気絶する者も出たという。

イギリスの有名な説教家ジョージ・ホイットフィールドも、アメリカを訪問して、各地で説教して回った。彼らは難しい神学よりも、アドリブや言葉の抑揚を変えて、民衆にわかりやすく説教をしていった。移民の国アメリカはムーブメントによって一つになる伝統ができてくる。

その演説を冷静に聴いていた者がいる。名をベンジャミン・フランクリンという。彼はイギリスで植字工として働き、帰国後、アメリカ初のタブロイド紙を発行して成功した。彼はアメリカにできたフリーメイソンにも入り、このホイットフィールドの説教も出版して大ヒットさせた。。

下はホイットフィールドの説教

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。