ロシア帝国の道11-スウェーデンに勝利

1707年9月2日、ついにスウェーデン軍42000人が、ザクセンを出発した。彼らはヴィスワ川が凍結するのを1月10日まで待ってしまう。そして翌08年2月8日にフロドナを無血占領。スウェーデン軍は冬将軍に悩まされ、6月までミンスク周辺で待機。この間風土病が兵を襲った。

7月14日、ホロウチンの戦いでスウェーデンは勝利するも、ピョートルは焦土作戦を展開。軍は進むにつれ補給が困難となった。そのためスウェーデン軍は南へ展開し、ウクライナコザック首長イヴァン・マゼーパと協議しようとするが、ピョートルは先手を取り、マゼーパを追い出してしまった。

10月9日、レーヴェンハウプト率いる補給部隊が、ロシア軍に急襲され、食料も兵器も全部奪われてしまう。スウェーデンはさらに7千人のお荷物をかかえることになった。そして2度目の冬は大寒波に見舞われる。翌09年春に進軍を開始したとき、なんとスウェーデン軍は3分の1となっていた。

ピョートルは補給拠点であるポルタヴァで4万2千の兵力で待ち受けた。さらに10個の堡塁を設け、大砲を備えるなど万全の構え。スウェーデン軍は1万6千しかなく、突撃は大砲を浴び、数千人の死者を出して敗北し、カール12世はオスマンに逃れ、「まだまだ終わらんよ」と言った。

下は映画ザ・コンクウェストよりポルタヴァの戦い

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。