太陽王18-スペイン領をめぐり欧州戦争

フランスは、王太子フェリペ5世はフランス王も継承できると宣言、さすがに反仏同盟は、オーストリア大公をカルロス3世として、1701年にオーストリアが北イタリアに進軍したのをきっかけにスペイン継承戦争は始まりまった。この戦争は、欧州中のスペイン領を武力争奪する戦争だった。

英蘭は連合軍を組み、スペイン領下ネーデルランドへ迫る。フランスはバイエルン、サヴォイア公国と同盟し、イタリアへ進軍したが、オスマンのウィーン包囲で名をあげた司令官オイゲン公は、イタリアで連勝、フランス軍司令官を捕らえるまでの大勝を収めた。

フランス、バイエルンはウィーンへ軍を動かすが、オイゲン公は急遽帰国、英蘭連合軍とも合流して、1704年ブレンハイムの戦いでフランス・バイエルン連合を打ち破った。その勢いで反仏同盟軍はバイエルン公国に侵攻、バイエルン公マクシミリアン2世は仏領ネーデルランドに逃亡した。

スペイン王を名乗るカルロス3世は、英国戦艦に乗ってポルトガルに上陸。さらに英国海軍はジブラルタルを占領して、今日に至るまで自国領としてしまう。またカタルーニャにも上陸して、スペインも内戦に陥った。

下はジブラルタルに上陸する英軍

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。