バロックの時代30-バロックコンチェルト

バロック音楽は器楽でも進化をとげた。コンチェルトというのは、もともと声楽伴奏を複数の楽器で行うことだったが、だんだん器楽だけで合奏するようになってくる。楽器はヴァイオリンからリュートまでの弦楽器が中心で、鍵盤楽器が加わっている。

鍵盤楽器としては、オルガンではフレスコバルディが、1608年からサンピエトロ大聖堂のオルガニストとなり、その後メディチ宮廷にも仕えて、トッカータなどのオルガン技法を生み出した。フレスコバルディの影響は弟子フローベルガーを通じてドイツに伝わり、バッハのオルガン技法を生み出すことになるのである。

器楽演奏の進化に大きな貢献をしたのは、アルカンジェロ・コレッリで、彼はボローニャでヴァイオリンを学び、パリで成功して、1675年に、ローマの教会や劇場でヴァイオリン奏者と指揮者として活躍した。

1681年からコレッリは、バイエルン選帝侯のもとで数々の合奏曲を作曲した。彼はルネサンス対位法から離れ、各楽器の和声を重視して、低音部に至るまで、緻密に各楽器の楽譜を書いた。彼の様式はまたたく間に広がり、ヴィバルディの美しい音楽を生みだすのである。

下はコレッリのクリスマスコンチェルトより古楽器も含めた演奏

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キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。