太陽王13-ストラスブール包囲領有

ヴェルサイユをつくりオランダ戦争にまずまずの勝利を得た太陽王は、絶対王政につきすすむ。そのパートナーがオランダ戦争を指揮したルヴォア侯だった。彼が寵臣となり、フランスは対外覇権につきすすむ。一方財政重視のコルベールは、軍事浪費に反対で、次第に地位を失っていく。

ルイは、ブルゴーニュの東部国境の帰属があいまいな領地に眼をつけ「統合法廷」をつくった領主を呼びつけて臣従を強要、従わない場合には、直ちに領主は廃位され、仏軍が出動した。ロレーヌ地方は1679年に、アルザス地方は80年に統合法廷がつくられて領土拡張が推進された。

そして地域圏最大の都市ストラスブールである。この都市は、30年戦争後帝国自由都市として独立を保ってきた。ドイツ語名はシュトラスブルク。しかし神聖ローマの衰退は結局スランスの圧力を強めてしまう。81年9月28日3万の仏軍が都市を包囲して、フランスに編入された。

同時期イタリアのマントヴァへも軍を差し向ける。これらフランスの拡張は、対仏包囲網を各国につくらせた。オランダはスウェーデンと同盟、そしてそこに帝国が参加、さらにスペインが参加するルクセンブルク同盟がつくられる。これに対しルイは、オスマンを使い、帝国を攻撃させようとするのである。

下はストラスブールの鍵を受け取るルイ14世

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。