クロムウェルが副司令官就任4日後、1645年5月14日議会軍と国王軍との総力をあげた最後の決戦ネースビーの戦いが行われた。国王軍7千対する議会軍は1万4千だが、新兵が多い。国王軍はレスターを制圧し、この軍が一人前の軍になる前に叩こうと考えたのである。
クロムウェルの鉄騎兵団だけは優勢に戦い、国王本軍に迫ろうとしたので、チャールズは親衛隊を進めようとした。ところがこの伝令が誤って後退させてしまった。この機を逃がすクロムウェルではない。本隊に突入して、混乱を巻き起こし、国王軍は戦死1千捕虜5千という大敗を喫した。
この勝利で、国王軍は戦意喪失、46年4月にはチャールズ1世はスコットランドに亡命、6月20日国王軍は議会軍に降伏し、第一次内乱は終わった。クロムウェルは、この勝利にますます神の導きを確信するようになった。そして彼の信望者にもまたそう思われたのである。
しかし内戦に勝利するや、クロムウェルを恐れた議会長老派は、議会軍を縮小しようとした。またクロムウェルも副司令官が更新されず、ただの議員に戻ってしまった。しかしロンドンで勢力を伸ばしてきた平等派が軍に広がり、議会は鎮圧にクロムウェルを派遣、彼は軍に戻った。
下は映画「クロムウェル」よりネースビーの戦い
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
0コメント