インディオの使徒9-グァダルーペの聖母

さてひさしぶりにここは天界。「あーイエス様こんなところに。何かご用で?」「ペトロ」「はい」「私の羊を飼いなさい」「ギクっ!いや、もうご命令の通り努力しているんですが、このごろ羊たちがバラバラになってまして・・・ってイエス様おでかけで?」

「まーね、今の教皇がアホやから野球がでけへん」「また下界のギャグを」「ということでしばらくヨーロッパ離れるからね」「えーお見捨てでー!」「メキシコ行ってくるのよ」「あっマリア様、黒くなって」「何言ってんのよ、ペトロだって黒かったじゃないの」すっかり欧州ボケしちゃって

「何か民族衣装で」「いいでしょー」「ファッションショーするんで?」「何言ってんのよ!ヨーロッパよりもあっちのほうが見込みありそうだから」「えーまたご降臨ですかー」「そーよ、お父様のご計画じゃここから500年後に偉大なリーダーが出て、キリスト教一致の一歩が踏み出すんだから」

1531年12月9日、メキシコはグァダルーペで一人の先住民が聖母に会った。彼の病気の親類は回復し、聖母が花をもっていきなさいというので、花を持って司教に行くと、花を包んだマントには聖母の姿が写っていた。この事件のことは瞬く間に広がり、大勢の先住民が改宗した。そしてこの事件は大きな波紋を呼び起こす。

下はグアダルーペ大聖堂に祀られている出現した聖母の写ったマント

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。