大航海時代16-コロンブス、ベネズエラ発見

1498年6月21日、ようやくコロンブスは第3回の航海に8隻、300人で出発できた。この船団には、黄金目当ての山師や囚人まで乗っていたという。今回は船団を2つに分け、自身の船団は、アジアを発見するために、もっと南に向けて、赤道直下の灼熱地獄を航行した。

そして見つけたのである、南アメリカのヴェネズエラ湾を。しかし今度はコロンブス、ここを島と勘違いして、またもやアメリカ大陸の発見者になるチャンスを見逃した。ここで島民の持っている黄金と真珠の装飾品を発見、なんと島民にとっては黄金よりも加工しやすい銅のほうが価値があり、喜んで交換した。

8月20日、コロンブスはハイチのサント・ドミンゴに帰還したが、そこは新たな入植者が反乱を起こしていた。コロンブスはスペインに軍の増援を願ったが、スペインではコロンブスの評価は完全に失墜し、ここで新たに新大陸に送られたのが、かのアメリゴ・ヴェスプッチであった。

コロンブスの植民地はますます混乱し、先住民は奴隷とされ、反乱者は絞首刑で処罰された。それをまた本国に報告され、ついに1500年5月21日、国王はコロンブスの総督を罷免し、フランシスコ・デ・ボアディーリャを任命した。新総督は8月、新大陸に到着するが、コロンブスは総督と認めないため、強制的に逮捕され、哀れ鎖に繋がれて、スペインに送還された。

下は2004年のチャベス革命で引き倒されたコロンブス像

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。