オルレアンの少女32-ジャンヌ十字架の道へ

再びここは天界。「イエス様、これはこれはどうしたことで」「マグダレナちゃん抱きつくなというのに!」「そんなことより、私の妹のジャンヌが!」「いつから妹になったんだ?」「聖女は皆私の妹です!」

「ああっイエス様の聖痕から血が!まさかジャンヌは?」「そう今から私と同じ受難の道を歩くのだよ」「ええっ!フランスを解放するのでは?」「私の解放とは武力ではないよ」「ああやっぱり!う、羨ましい(私なんかずっとほっとかれたのに)」

「いやこう望んだのはキミらだろう。かなり強引な方法であまりやりたくなかったけど、ともかくジャンヌの犠牲によって人々は目覚め、フランスとイギリスとの戦さは終わるのだ」「主よ、家作りの捨てた石が隅の親石となった」「これは神のわざ、人の目には不思議なこと」

「おお何と言う孔明の策略!」「そしてジャンヌはこの時代だけでなく、永遠に世界に残ることになる」「(わ、わたしの立場は・・・)」「何か言った?」「もちろんキミの妹、歴代最高のインテリ聖女のカトリーヌちゃんと、強運のマルグリットちゃんはそのままだ、ミカエル、君はモンサンミシェルの防衛にまわりなさい」「ああ私の主よ」「抱きついてもいい特権はマグダレナちゃんだけよね」

下は茨冠をかぶったジャンヌ像

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。