リュック・ベッソンの映画では、「妖精の樹」のシーンが出てくる。村人にとっては普通でまだ民族宗教が残っていた。ジャンヌ裁判では、この悪魔に操られた嫌疑がかけられたがさすがに無理すぎて認められなかった。
聖人達の使命は具体的で、「オルレアンの包囲を解き、シャルルをリヨンで戴冠させよ」というものだった。そのためまずヴォークルールまで行って守備隊長のボードリクールに会えと言ってくれたらしい。この街はやはりイングランド領でありながらフランス派で、硬骨漢の彼が頑として守っていた。
ここまで来ると策略っぽい感じがしてくる。このためジャンヌ王女説が出される。つまりジャンヌは悪女イザボーの娘でシャルルとは兄弟というわけだ、日本の有村 架純などが演った劇はこのストーリー。しかしシノンからドンレミまでは遠すぎて連絡のとりようがない。
ともかくジャンヌは叔父ラクサーヌの妻の産褥の手伝いに行って、叔父を説得してしまうのだ。この時にジャンヌは「フランスは一人の女性によって滅びかけても一人の処女によって救われる」という伝説を語ったと彼は証言している。後に明らかになるが、この予言は結構由緒正しきものなのだ、それが出回っていたらしい。
下はジャンヌ王女説の劇「傭兵ピエール」シャルル7世は東山紀之、タカラヅカでもやっており
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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