世界大戦へ13-バルチック艦隊撃破

1905年5月27日から日本海軍とロシアバルチック艦隊の間で日本海海戦が行われた。その呼び名の通り露艦隊は北のバルト海艦隊であり、04年10月14日に出港し、アフリカ廻りとスエズ運河廻りに分かれて東アジアに来た。実際アフリカからインドはイギリスの勢力圏である。

東アジアに入っても旅順軍港は占領されており、石炭は洋上補給、兵士達は疲れ切っていた。一方日本海軍は作戦を練って演習する時間も十分あった。露艦隊は実際戦闘ではなくウラジオストックに寄港するつもりだったのだ。これを待ち受ける日本海軍とは士気の開きがあった。

西から東へ向かう露艦隊に対して日本海軍は東から接近したため、露艦隊はある程度戦闘はしてもこのまま逃げ切ることを考えた。ところが日本海軍はこの敵前で140度の大回頭を行って露艦隊と並行になって砲撃を始めた。しかも先頭艦に集中砲撃を行うというやりかただった。

露艦隊の先頭艦は入れ替わるごとに被弾して脱落、隊列も乱れ、夕刻には大勢が決まり、翌日掃討戦に入って残存艦隊は降伏した。露艦隊は15隻が撃沈された。日本海軍はほとんどの艦が損傷を受けたものの沈没はなしという圧勝だった。ロシアの最後の希望は潰えた。

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