朝鮮では開国推進派と守旧攘夷派が争い、1882年に「壬午事変」が勃発した。これは洋式軍に旧式軍隊が、俸給の遅配もあって反発を強め、暴動を起こし政権の中枢である閔妃を国外に脱出させ、大院君政権を樹立した。これに対し日本も清国も朝鮮に派兵した。
ところが日本が1000人に対し、清国は3000名を駐留させ、反乱を鎮圧して大院君を天津に連行し、閔妃政権を復活させた。このとき、清国軍で台頭していた袁世凱が事実上の朝鮮国王代理となり、清国が優位となり、宗主国条項が復活し、日本も利益を確保したが後退した。
これに反発する者達は独立派を結成し、日本との関係を深めていった。84年に清仏戦争が勃発すると、清国は朝鮮駐留軍の半数を引き上げる。これをチャンスと見た独立派は、日本の朝鮮公使を巻き込み、12月4日に「甲申政変」のクーデターを起こし、王宮を占拠した。
しかし残っていた清国軍は鎮圧に動き出し、朝鮮兵は逃亡するなか、日本軍150名が戦わざるをえなくなった。しかし結局清国に鎮圧され、清国はますます朝鮮支配を固めた。一方、日本の新聞は清国軍が日本兵や日本人を攻撃したと書き立て、反朝、反中の世論ができていく。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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