第4回十字軍13-ロシア介入バルトの戦い

しかし結局反乱は起きた。1206年から、隣国のロシアのウラディミーリ公が支援してのものだったが、人数は集めたものの武器が違った。ロシアは弩というものを知らなかったのだ。砦を攻めあぐねるうちに、デンマークの援軍が到着して、ロシアは兵をひいた。ラトビア上流の族もロシア軍と共に戦闘に参加していたが、ビビってキリスト教に改宗することになった。

ラトビアの族がキリスト教に改宗したのは、ドイツの力で、リトアニアの族から身を守るためでもあった。ラトビアを平定した十字軍は、リトアニアに攻め込むこととなった。抵抗はさらに激しかったが、やはり戦力差は歴然としており、結局リトアニアは降伏し、キリスト教に改宗することとなった。

1207年、リガ司教区のアルベルトは、ドイツ王フィリップより、この功績により、聖界諸侯に任ぜられ、リガを中心とした領地を与えられた。となると野望がむくむくと膨れあがる。次のターゲットは北のエストニアである。エストニア侵攻は1208年より始まった。

エストニアの抵抗はさらに激しく、戦いは長期にわたり、悲惨な村民の虐殺と略奪も頻発した。というのも、さすがにロシアが本格的に支援してきたからである。デンマーク、スウェーデンも介入して、平和期間も含めて、戦いは1227年まで続くこととなった。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。