南北戦争21-アラスカ、ロシア売却

1867年アラスカがロシアからアメリカに720万ドルで売却された。ロシアは露米会社をつくってセイウチの骨やラッコの高級毛皮の取引を行っていた。この責任者アレクサンドル・パラロフは、現地に学校や工場や造船所を建てた。そして現地人と結婚して繁栄させた。

その後経営を引き継いだ海軍大尉は経営下手で、ラッコをほとんど殺してしまい、茶葉と氷の売買だけになり、露米会社は赤字となり、ロシアが補助金を出さねばならなかった。そしてクリミア戦争で、イギリス艦隊がアラスカを海上封鎖する可能性が出てきた。

ロシアとアメリカはアラスカを売買することでスムーズに交渉していた。ところが両国の新聞世論は反対だった。アメリカ人は「なぜ巨大な氷の箱をアメリカが買うのか」と言い、ロシア人は「金鉱が発見された土地をみすみす手放すのか」と批判した。しかし結局取引は成立した。

そして1899年、アラスカの金鉱がアメリカ人にゴールドラッシュをもたらした。そして1957年に石油が見つかってアラスカは州に格上げされた。現在、ロシアとアメリカは敵対関係にあり、ロシアでは、アメリカはアラスカをだまし取ったという世論が湧きおこっているそうだ。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。