南北戦争8-逆転リー将軍登場

1862年になると、北軍は再び動き出し、ヴァージニア半島に上陸して水陸協同でリッチモンドをめざす。このときには南北両海軍とも金属装甲艦を使っている。戦争は技術革新を加速させるのだ。さらに北軍は、回転式砲塔まで開発していた、半島進攻は12万人。

対する南軍は5万人で普通なら一気に進攻できるはずだが、司令官マクレランは慎重すぎた。南軍は戦っては後退し、リッチモンド郊外で5月31日からセブンパインズの戦いが起きた。この戦いは苛烈で、両軍ともに5~6千人の死傷者を出した。北軍はしかし犠牲を恐れて進攻をストップさせる。

南軍も司令官ジョンストンが重傷を負って指揮不能となる。代わって指揮官となったのが、後世有名なロバート・リー将軍である。さらに南軍は十字軍的に勇猛なジャクソン将軍も到達し、11万人にまで増強された。そしてリー将軍は、南軍から攻撃を仕掛けた。

6月25日からリッチモンド近郊で7日間戦争が起きた。この7日間で6度南軍は戦闘を仕掛け、1万5千の死傷者を北軍に与えた。南軍はそれ以上の2万人の死傷者を出したが、北軍司令官マクレランは、こんな攻勢ができる南軍は大軍勢があるはずと思い込み、軍を撤退。またしても戦線は膠着した。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。