そして1848年、このカリフォルニアで金鉱が見つかり世界初のゴールドラッシュが起こるのだ。最初の発見者ジェームズ・マーシャルは製材所の現場監督だった。1月24日に金の欠片を発見して、その噂はまたたく間に広がり、開拓者は鉱夫となって、全米から開拓者がおしよせてそれは世界に広がった。
金を彫り出す道具はツルハシとシャベルで、それにクレードルという水の中に浸けて砂金を見つける用具が加わった。開拓者は金が発見された近くにキャンプをつくって、さらにその周りに酒場や歓楽街ができていった。わずか500人だったサンフランシスコは50年には2万5千人に膨れあがった。
しかし素人が容易に採掘できる金は50年には取りつくされてしまった。さらに奥地に進んでいくと、先住民の集落に突き当たり、先住民はまたもや迫害されて、安住の地から追い出されることになった。初期の探鉱者は、結構な利得を得たようだが、あとから来た者は利益はなく、損失を出した者も多い。
カリフォルニアは、それまで米墨戦争の結果占領したので、軍が掌握して市長を出していた。しかし人口の急増で、1849年9月に州憲法制定議会が開かれたが、その代議員の大半は新参者だった。そして50年9月9日に連邦議会で州の昇格が決まった。このゴールドラッシュの中で、作業着を作った会社がリーヴァイスである。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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