ノルマンが海賊王になりたかったわけではないだろうが、なぜかあのヴァイキング帽はそのシンボルにされてしまった。失望させて悪いがあれは被ってない。基本交易民族である。彼らは北の海陸で取れる産物、かわうそやてんの毛皮、またフランクの剣に使われる良質の砂鉄もスウェーデン産だった、
また東ルートでビザンティン、イスラム、ペルシャとも取引した。ビザンティンには奴隷や毛皮、蝋を売り、ここで絹を買ってヨーロッパで売った。また傭兵にも入っている。デーン人はユトランド半島の付け根にヘーゼビューという都市をつくり、防衛も兼ね、運河付きの城壁をつくり、北海とバルト海を結んだ。ヘーゼビューとスウェーデンの先端の島にあるビルカは、一大マーケットとしておおいににぎわったようだ。
国が栄えれば人口が増える。最初は衝突のない、バルト3国のあたりに植民地をつくり、キエフに大公国をつくっている。しかし西へも進出するようになっていった。
カール大帝が居る頃は船団に苦戦しながらもまだ対応できた。しかしフランクが騒乱の時代になり、ノルマンに力がついて大船団が組めるようになると、北の海岸線から大河づたいにノルマンの略奪にさらされてしまうのである。
下はキエフにあるヴァイキング記念像
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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