アメリカ独立17-首都ワシントン建設

1790年アメリカの首都建設計画が動き出した。ジェームズ・マティソンは、首都は州と区別して建設するべきと主張していた。ここにもできるだけボスを作ろうとしないアメリカの考えが現れている。また実際フィラデルフィアは暴動に襲われて逃避したことがあった。

北部の連邦派は、ロンドンをモデルにしたが、南部の共和派は、巨大な権力を恐れた。この論議の結果、首都は南部の小さな町にする代わりに、奴隷プランテーションで裕福な南部に、合衆国の負債を肩代わりしてもらうことで合意した。そしてポトマック河畔が選ばれたが、当時は原野が残っていた。

この計画を実施したのはピエール・シャルル・ランファンだが、彼はヴェルサイユをモデルとした理想的な計画をしたが、理想家すぎて途中で解雇された。だが、この首都には象徴的な意味が満ち満ちている。

まず位置は経度O度、10✖10マイルの正方形。その中心の丘に連邦議会議事堂が立っている。丘はもちろんウィンスロップの神の祝福を受けた「丘の上の町」。さらに正方形を考え合わせるとピラミッドともとれる。議事堂建設の際には、ワシントンは何とフリーメイソンの正装で、礎石を積んだという、フリーメイソンは元々石工の組合なので、建設にはふさわしいということだが?

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。