清教徒革命4-イングランド内戦突入

ついにイングランドは内戦に陥った。このときクロムウェルは「神が昼日中に私を取り巻いている暗闇を見通す力を与えて下さったように」感じたという。議会軍はエシックス伯を司令官に任命し、クロムウェルも参加。1642年8月22日、国王チャールズ1世は、ノッティンガムに軍を終結させ城に国王旗を掲げたがこれが大風に折れて吹き飛ばされる。

10月23日両軍はエッジヒルで対決した。この戦闘はどちらも決定的勝利をつかむことができなかったが議会軍は退却。国王軍はオックスフォードを制圧してロンドンに迫る。しかしロンドンは議会派の牙城で落とすことができず膠着状態となった。

クロムウェルはエッジヒルの戦いに参加し、軍改革の必要を感じた。彼は東部連合軍の大佐となって、大陸で行われていた規律正しい市民軍をつくりあげる。しかも略奪は禁止、軍の目的を書いたパンフレットを読み、新しい讃美歌を唱えるという「聖者の軍隊」であった。

翌43年5月13日、グランサムでクロムウェルの東部連合軍は2倍の兵力をもった国王軍に勝利し、10月21日、ウォンビーの戦いで、彼は馬をやられて地面に落ちたがひるむことなく前進し続け、隊もちりぢりにならず、すぐ結集して、ついに戦闘に勝利した。そして東部連合軍の副司令官にまでなっていく。

下は映画「クロムウェル」よりエッジヒルの戦い

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。