オルレアンの少女43-そしてジャンヌ復権へ

さて、いつもの天界。「あー熱かったあ」「ご苦労様ジャンヌちゃん」「あんたダレ?」「ふ、フランスの守護者マドレーヌよ」「ボンジューおばさん」「お姉さまとお呼び!」「ご苦労さんジャンヌ」「あ、イエス様だあーお会いするためにずっと耐えてきましたあ」(なかなかアピールが上手な子ね)

「まあジャンヌチームのおかげで、当面は平和が訪れるだろう」「えー当面ですかあ?」「そうだなあ、人間は平和と繁栄でつい傲慢になりやすい。今回は相当無理したが、どうせヴァチカンはまたやらかすかもしれん。今度はシャレにならんことになるかもしれんな」

「そしていよいよワタシの出番なのよ!」「これはお母様!」「若い子ばっかり活躍させるわけにはいかないわ!」「いやそれは」「そろそろ天界でじっと見てるのにも飽きちゃったし、どうせまた世界は乱れるんだから」「まあお母様はオールマイティですから」

「はいジャンヌちゃんご苦労様ゆっくりしてね」「えーあたしまだ悪者なんですけどお」「ああ復権はすぐにできると思うわ」「じゃあその次はみんなのように列聖を」「まあそのうちね」「えーいつう?」「そのうちそのうち」「イエス様あー」「そのうちそのうち」

下はオネゲル作曲「火刑台のジャンヌ・ダルク」最終シーンで聖母が現れ、ジャンヌを励まして鎖を断ち切って天国に行くのがいかにもフランスらしい

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。