シエナの聖女1-ビルギッタ混乱のローマへ

さてここは天界「ワタシの墓が、墓が・・・」「イエス様、ペトロさんなんとかしてください、うっとうしいったら」「あれ?マグダレナちゃん、ペトロといつもケンカしてたのに」「い、いや、イエス様が死んだときに逃げ出したヘタレでも、一応リーダーですから」

「やれやれ、ヴァチカンが神の代理人とかゴーマンやった報いだけどなあ」「まあこの辺で正常化しないと一層世は乱れますよ」「さすが兵隊恐れず墓に行っただけあってしっかりしてる」「だから次は女性の時代よ!」「これはお母様」「今回は私とマグダレナちゃんのようなビューティペアを送るのよ!」「また下界で変なこと覚えて」

ペストでローマ巡礼は増加したが、そこに教皇は居なかった。無秩序の中をペストが襲い、その半数が犠牲となったのである。そんな中スウェーデンから一人の女性が訪れる。聖女となるビルギッタである。

1303年に生まれた彼女は、11歳のときにキリストを幻視、結婚後は夫と共にフランチェスコ第3会に入った。夫は州知事、彼女は女官長となったが、夫の死後神からの啓示を聞くようになり、新しい修道会をつくる。そして1350年、神の命で混乱のローマへ。それに先立つ47年、シエナでカタリナがペストのさ中に生まれるのだ。

下はスェーデンっぽく鹿と居るビルギッタ(図像的には鹿は関係ないようだ)

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。