世界大戦へ21-バルカン戦争勃発

1912年、ロシアの仲介によってブルガリア、セルビア、ギリシャ、モンテネグロのバルカン半島諸国が反オスマンを旗印に「バルカン同盟」を組んだ。そしてオスマンに宣戦布告してバルカン戦争が起こる。オスマンは伊土戦争を納めてこれに対処したが、バルカン同盟軍の快進撃が続く。

ブルガリアはアナトリア半島につながる大都市アドリアノープルを陥落させてイスタンブールまで迫ろうとした。しかしオスマンも踏みこたえて戦線が膠着し、1913年5月13日のロンドン条約によって、バルカン同盟の獲得した地域が認められて、バルカンからオスマンはほぼ撤退した。

しかしこのバルカン同盟の取り分をめぐって今度はブルガリアがセルビアとギリシャを攻撃、これにルーマニアやオスマンもブルガリアを攻撃し、ブルガリアの首都ソフィアに迫った。たまらずブルガリアは講和を求め、ブカレストで講和会議が開かれることになった。

ブルガリアは第一次バルカン戦争で獲得した領土を大幅に縮小された。そしてルーマニアがバルカン半島での主導権を握ることとなった。バルカン半島では欧州列強も今回は介入すると欧州大戦を招く恐れがあるため、介入を控えた、しかしバルカンは名称をかけて「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれるようになる。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。