ベルエポック60-シベリア鉄道起工

1891年シベリア鉄道が起工された。この計画は1850年代に生まれている。東シベリア総督となったアムールスキー伯爵は、アムール川河口を占拠、58年清国との間でアイグン条約を結んでアムール川左岸を手に入れ、清国との国境を確立した。そしてヴャトカで飢饉が起きると、シベリアの穀物を送ることを考慮するようになった。

1880年、エカテリンブルグとロシア中部のチュメニまでの鉄道が起工され、シベリア鉄道の現実性が生まれて計画案が出されることになる。そして91年皇帝アレクサンドル3世は、アジア訪問中の皇太子ニコライに勅諭を与え、ニコライがウラジオストックで建設を宣言した。

鉄道建設は東西からすすめられ、その進行具合によって利用された。資金を出したのは露仏同盟を結んでいたフランス資本である。98年にはイルクーツクまでの路線ができたが、その東のバイカル湖を迂回するのが難工事となり、工事は遅延した。全通したのは1916年である。

全長は9297kmであり、世界一長い鉄道である。この鉄道の開通によってシベリアの穀物がヨーロッパに輸送できるようになった。また400万人の農民がシベリアに移住し、開拓は大きく進んだ。この路線にシベリア囚人が酷使されたのも事実である。

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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。