1845年2月28日、アメリカはテキサスを併合した、それまでここは1836年から共和国だった。21年からスペインから独立したメキシコがテキサスを引き継いだ。その当時ここには2200人しか人口がおらず、メキシコはアメリカから移住を奨励して、テキサスの人口は爆発的に増大した。
メキシコ政府は、アメリカからの入植をストップし、アメリカが持ち込んだ奴隷を禁止し、武装を縮小しようとした。メキシコ政府と住民は35年にアナウワクで騒乱事件を起こして、住民はメキシコ軍を追放したことを契機に、テキサス独立革命が勃発するのである。
テキサス側は、米英戦争で活躍し、テネシー州知事にもなったサミュエル・ヒューストンが最高司令官となり、アメリカからの支援を募る。そして36年にメキシコ軍との間で、アラモの戦いが起きる。この戦いは砦を守る守備隊200人が全滅するという敗北だったが、命を懸けて自由と独立を守る象徴として神話化された。
サン・ジャントンの戦いでメキシコ大統領が捕虜になり、36年にテキサスは独立した。アメリカは奴隷制のあるテキサス併合には躊躇したが、メキシコに取られても困るので、結局奴隷制維持のまま併合した。特異な歴史を持つテキサスは、アメリカの中でも個人の自由と独立の風潮が強い。
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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