ノルマン、嵐を呼ぶ男達。彼らはノルマンディー公国を与えられたがとてもじっとしているタマではない。彼らはイタリアで傭兵として雇われたようだ。ノルマンディーにオートヴィル・ラ・ギシャールという村がある。この領主オートヴィルのタンクレードの息子達も1040年ごろにイタリアへ行った。
すでにノルマンのライヌルフという男がアヴェルサの領主となっている。タンクレードの長男グリエルモは弟達と、ライヌルフ軍に加わり「鉄腕のグリエルモ」と言われアプーリア伯となった。ノルマン軍はその後も南イタリアを侵略し、後を追ってきた弟ロベールは、主君のサレルノ候国を滅ぼしてしまう。
アプリア伯リカルトもカプア公国を乗っ取ってしまう。こうして南イタリアをノルマンが支配することとなった。末っ子ルッジェローニは1057年頃に南イタリアに来て、ロベールに仕えたが、1060年にシチリアかの領主からヘルプを受けた。そこでチャンスとばかり自分も一旗あげるベとシチリアに行った。
領主が死んだあとは自分で戦いを行い、南イタリアの国主となった兄ロベールの助けを得て、1130年ノルマン朝シチリア王国をつくったのである。しかし南イタリアは元々ビザンツの領地だった。このノルマン侵略はキリスト教に影響を及ぼすことになる。
下はオートヴィルのシチリアノルマン朝ルーツの家。左下はロベールとルッジェローニ兄弟
キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民
キリスト教なしに西洋史は読めないというほど深く痕跡を残しています。そういうキリスト教を念頭に置きながら、西洋史を読んでいこうと思います。もちろん批判的観点もおおいにアリ。 ローマ時代コンスタンティヌスから始まる長い物語、お楽しみいただければ幸いです。
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